こんにちは!まーくんです!
先日、職場に大学生がインターンシップに来ており、「仕事をするうえで、必要な資格はありますか?」という質問を受けましたので、本記事では、土木公務員に必要な資格・スキルについて解説していこうと思います。
それではいきましょう!
土木公務員は資格・スキルが必要??
結論から言えば、必要な資格・スキルはありませんし、これがないと仕事ができないということもありません。
ただし、資格を持っていた方が信頼性はあがりますし、スキルを持っていた方が仕事のスピード感も変わってくると思います。
前提として、土木公務員は公共工事の発注者という立場で仕事をしますので、職員自身が測量をしたり、設計図面を描いたり、重機を動かしたりする訳ではないです。
土木公務員の仕事は、工事目的物を設計どおりに建設するために、工場の段階毎にチェックをしたり、指導・監督を行うことや工事費の積算が主な仕事であるため、専門的な資格は必要ないです。
しかし、指導・監督を行う立場上、ある程度の知識や経験が必要です。また、資格を持っているだけで、業者さんとやり取りをする際に信頼感を持ってもらえると思います。
資格の勉強を通して土木関係の知識を体系的に学べるため、資格はないよりかはあったほうが良いということになります。
では、一体どんな資格・スキルを取得したらいいのでしょうか?
土木公務員におすすめの資格・スキル
土木公務員におすすめの資格は以下の2つです。他にも色々な資格はありますが、正直、この2つが取得できれば、大丈夫です。
- 技術士、技術士補
- 土木施工管理技士(1級・2級)
また、スキルについてはCAD一択ですね。
それぞれ解説していきます。
技術士、技術士補
技術士とは、科学技術に関する高度な知識と応用能力及び技術者倫理を備えている有能な技術者に与えられる最高位の国家資格です。
土木公務員であれば、技術士の建設部門が対象になります。
こちらの資格はかなり権威性のあるものですので、色んな場面に役立つと思いますが、それだけ試験の難易度は高いです。
優れた技術者であることを証明するものですので、名刺に技術士と記載があると、正直「おお、すごい!」となりますし、言葉の重みが違います。
また、設計コンサルタントに務める知り合いに聞くと、この技術士を取得すると月の基本給が+10万になるということも聞きました。
ちなみに技術士を取得しても、公務員の場合は残念ながら、給与は変わりませんが、定年退職後に設計コンサルタントに再就職する際に重宝されるようです。
また、現役世代でも技術士を取得して、設計コンサルタントに転職する方も一部いました。
私が思うに、土木技術者として、一番目指すべき資格だと思います。
また、技術士補とは、技術士試験の1次試験を突破したもの、もしくは文部科学大臣が指定した教育過程を履修したものに与えられます。
私が卒業した大学では、この教育過程に登録されたものであったため、技術士補を取得しています。
技術士補は、比較的難易度はやさしいですが、技術士試験の2次試験から難易度が跳ね上がります。
ですので、実務経験を積みながら、技術士試験の勉強を同時並行で行う方が多いようです。
土木施工管理技士(1級・2級)
土木施工管理技士とは、土木工事の現場の責任者として必要な国家資格です。
1級は、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」及び現場に配置する「監理技術者」として認められます。
2級は、一般建設業の許可を受ける際に必要な「営業所ごとに配置する専任の技術者」及び「建設工事における主任技術者」として認められます。
これらの違いを簡単に言うと、元請けの施工管理として請負うことのできる金額に違いがあると思って貰えればいいかと思います。目安としては、4000千万以上が管理技術者を配置する必要があるため、1級土木施工管理技士の資格を持った方が必要になります。
土木公務員は、こういった資格を持った人たちと仕事を進めていくことから、対等に協議をするためにもこの資格を取得する人が多いです。
体感では、土木公務員の中で一番持っている人が多い資格だと思いますし、先輩方におすすめされます。
こういった資格の勉強は、本来であれば資格取得を専門とする学校に通うことが一番良いとは思いますが、現役公務員の方は学校に行く時間がなかなか取れないと思います。日々の実務をこなしながら、スキマ時間を活用して資格の勉強をするには独学が一番です。
しかし、独学するにも方法が分からないという方には、こちら→独学サポート事務局
数回の飲み会を我慢して、こういった自己投資をすることも大事ですよ。
土木公務員におすすめのスキル CAD
一応、CADを知らない方向けに説明すると、パソコン上で図面を作成するソフトのことです。
工事現場は図面を現場に落とし込むことで動いていきます。
仕事をする上で、いろんなソフトを使いますが、やはりCADが使えるとすごい重宝されますね。
基本的に私達がイチから図面を描いたりするわけではないですが、図面の編集はする必要があります。
その理由は、公共工事は数年かけて完成するもので、その年の予算によって、工事ができる範囲が決まり、それに合せて図面を編集する必要があるからです。
図面の編集が自分でできない人は、外注することになりますが、外注先が忙しいと中々対応してもらえないこともあります。
また、「ここをこういう風に編集してください」と少なからずやり取りがありますし、一回ではなかなか思ったような図面ができることは少ないです。
それだったら、自分で編集できたほうが、仕事がスムーズに進むよねってことで、おすすめのスキルとしてあげました。
まとめ
今回は土木公務員に必要な資格・スキルというテーマで書いてきました。
要するに、資格・スキルは必要ないけど、ないよりかはあったほうが良いよということです。
公務員になれた時点で、給与は年功序列であがっていきますし、資格・スキルがあっても昇給はありません。これは、自分の仕事に対する意識次第かなと思います。
私達は税金を使って仕事している以上、失敗は許されませんし、ましてや公共工事となると扱う金額も大きいため、失敗=日本の不利益になります。
ですので、資格・スキルは必要ないけど、正しい知識を持って、失敗を防ごうということを言いたいです!
また、私個人的には、民間企業のように資格手当というものを、土木公務員にも導入すれば良いのになとは思います。
そうすれば、勉強する人も増えて、正しい知識が身につき、レベルの高い技術者が増え、結果としてより良い公共物が出来上がることに繋がるからです。
今回の記事は以上になります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
20代で転職を考えている方はこちら→ツナグバ
コメント