災害時の土木公務員の役割

公務員
災害時の土木公務員の役割

こんにちは!まーくんです!

土木公務員を目指す学生へ

「災害時の土木公務員の役割が知りたい。」「ぶっちゃけ災害が起きたらきついの?」「残業時間ってどのくらい?」

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている私は、土木公務員(県庁)歴6年です。

2024年の幕開けからすぐ能登半島で大きな地震があり、甚大な被害が出ています。約一ヶ月たった今も復旧の見通しが立たず、現地の方々は大変つらい思いをされているかと思います。

さて、こういった状況下で土木公務員の役割について興味が湧いた方も多いのではないでしょうか?

私が入庁してから毎年のように梅雨時期や台風時期に災害が多く発生しており、災害対応を身をもって経験してきました。こういった経験から、災害時の土木公務員の役割について解説していこうと思います。

それではいきましょう!

災害時の土木公務員の役割

災害時の土木公務員の役割は、大きく分けて下記の2つがあります。

  • 情報収集
  • 災害復旧

これらについて、詳細に解説していきます。

情報収集

情報収集

この業務は主に災害が発生しそうな時や実際に災害が発生したときに生じる業務です。

私の経験では、台風が襲来する恐れがある時や、大雨警報が発令された時に事務所に待機することになります。

事務所に待機して何をするのか?というと、災害に関する情報収集になります。

具体的には、下記のとおりです。

  • 河川の水位観測
  • 道路冠水の情報収集
  • 今後予想される降水量の情報収集

これらの情報を収集することで、避難情報を発令したり、通行ができない道路を通行止めにすることができます。

要は、災害から人名を守るための情報収集を行うことを目的としています。

災害復旧

災害復旧

この業務は実際に台風等で公共施設(道路、河川護岸など)が被害を受けた場合に生じる業務です。

基本的に、公共施設であれば国の災害復旧事業に沿って災害復旧を行っていきます。

災害復旧のおおまかな流れは下記のとおりです。

  1. 被災状況の把握
  2. 被災原因の特定と復旧方法の検討
  3. 災害査定設計書の作成(図面・数量計算書の作成、工事費の積算)
  4. 災害査定の受験 →国から災害復旧費をもらう
  5. 復旧工事の発注
  6. 復旧工事の完了

この流れの中で、私が一番大事だと考えているところは、被災原因の特定です。

というのも、なんで壊れたのか?ということを現場を見ながら推定し、特定できなければ復旧方法が誤った工法になりかねないからです。

水が流れた痕跡や崩壊状況を必ず現場で確認して、被災原因を推定することが災害復旧では大事になります。

なお、災害査定においては、査定官から必ず被災原因を聞かれますので、説明ができるようにしておく必要があります。

土木公務員は災害が起きたらきついのか?

土木公務員は災害が起きたらきついのか?

ぶっちゃけ、まじできついです。

まず、災害が起きそうな時は、休日・深夜関係なく、事務所に待機する必要があります。

平日の昼間の仕事から引き続き、夜通し待機し、次の日の定時まで働くこともざらです。

なお、災害が起きると災害復旧のための仕事をしながら、通常の業務もこなす必要がありますので、定時帰りは夢のまた夢と化します。

月の平均残業時間は100時間を超えたことも….

プライベートの時間なんて無いのです。

私はまだ20代ですから、こんな働き方もできますが、40〜50代になってこんな働き方はできないと思いました(実際はその年代の方も同じように働いています)。

家庭や自分のプライベートな時間を犠牲にしてまでも、県民や市民のために働く必要があるのです。

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