こんにちは!まーくんです!
土木公務員を目指す学生や、土木公務員への転職を目指す社会人へ
「土木公務員になりたいけど、どうやってなるの?」「土木系の学歴もしくは職歴がないといけないの?」「文系でもなれるの?」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私は、土木公務員(県庁)歴6年です。
土木公務員として年間約40件程度の工事や委託業務を担当してきました。
また、多くの土木公務員と関わる中で、どんな経緯を経て土木公務員になっているのかも知っています。
今回は私の経験から土木公務員のなり方について解説していきたいと思います。
それではいきましょう!
土木公務員になる方法3選
結論から言うと、土木公務員になるためには、公務員試験に合格すればなれます。
「そんな当たり前のことを言うなよ」って思ったかもしれませんが、ここからが重要です。
土木公務員になる方法は大きく3種類あります。
なお、これは国家公務員だろうが地方公務員だろうが変わらないです。
これらについて一つずつ解説していきます。
高卒程度の試験を受ける
高卒程度の試験では、文字通り「高校卒業程度の学力」があれば合格できます。
ですので、年齢条件さえ満たしていれば、中卒でも受験は可能ですし、その逆で学歴は大卒だけど「高卒程度」の枠で受験することも可能です。
ですが、さすがに学歴は大卒だけど「高卒枠」で受験する方は見たことありません。
試験内容は以下の項目で出題されます。
(※必ず受験する自治体の試験項目を確認してください。)
試験 | 試験種目 | 内容 |
第1次試験 | 教養試験 | 公務員として必要な一般的な知識及び知能についての多肢選択式による筆記試験 |
専門試験 | 数学、物理、情報技術基礎、土木基礎力学(構造力学、水理学、土質力学)、 土木構造設計、測量、社会基盤工学、土木施工等 | |
第2次試験 | 作文試験 | 理解力、論理力、表現力等についての記述式による筆記試験 |
人物試験 | 個別面接2回、適正検査 |
大卒程度の試験を受ける
大卒程度の試験でも「大卒程度の学力」があれば合格できます。
こちらも学歴が高卒であったとしても、年齢条件さえ満たしていれば学歴に関わらず受験することは可能です。
実際に、高卒枠で入庁している友人も、在職中に大卒枠で受験し直して、見事合格しております。
別記事「土木公務員の年収は??」でも紹介していますが、大卒枠の方が給与は良いため、今後はこういった事例が増えてくるかもしれません。
試験内容は以下のとおりです。
(※必ず受験する自治体の試験項目を確認してください。)
試験 | 試験種目 | 内容 |
第1次試験 | 基礎能力検査 | 職務遂行に必要な総合的な基礎能力についての検査(知的能力テスト) |
性格検査 | 職務遂行に必要な適正についての検査(パーソナリティ) | |
第2次試験 | 専門試験 | 数学、物理、応用力学、水理学、土質工学、測量、都市計画、 土木計画、材料・施工等 |
専門論文試験 | 上記と同一 | |
人物試験 | 個別面接2回 |
社会人採用枠の試験を受ける
社会人採用枠でも、「大卒程度の学力」があれば合格できます。
なおかつ社会人としての経験が求められるため、採用後も即戦力として重宝されます。
土木職の社会人採用枠で入ってくる方々の多くは、ゼネコンや設計コンサルタント、もしくは国家公務員の方が多いです。
試験内容は以下のとおりですが、大卒枠と試験内容は変わらないようです。
(※必ず受験する自治体の試験項目を確認してください。)
試験 | 試験種目 | 内容 |
第1次試験 | 基礎能力検査 | 職務遂行に必要な総合的な基礎能力についての検査(知的能力テスト) |
性格検査 | 職務遂行に必要な適正についての検査(パーソナリティ) | |
第2次試験 | 専門試験 | 数学、物理、応用力学、水理学、土質工学、測量、都市計画、 土木計画、材料・施工等 |
専門論文試験 | 上記と同一 | |
人物試験 | 個別面接2回 |
土木公務員は土木系の学歴、職歴が必要なのか??
結論から言うと、土木系の学歴や職歴は必要ではありません。
(※自治体によっては土木系の学歴が必須である場合もありますので、受験する自治体の情報をご確認ください。)
ですので、文系の方でも受験することはできますし、合格点に届けば採用されることになります。
ただし、同じ試験を受けるライバルのほとんどは、土木系の学歴や職歴の方が多いです。
私の周りの土木公務員のほとんどは、高校もしくは大学で土木系の学歴がある方がほとんどです。体感としては約9割ぐらいです。
他の学歴で聞いたことがあるのは、教育学部、理学部ぐらいです。
なお、最近の試験の傾向として、筆記試験よりも人物試験の方が重視されています。
要は、土木公務員として働くためには、専門的な知識よりも対人スキルが求められていることが分かると思います。
私が受験した時は、ストレス耐性があるかどうかをかなり深掘りされました。
筆記試験の勉強はそこそこに、面接対策に時間を割くほうがより合格に近づけると思います。
まとめ
本記事では、土木公務員になる方法をまとめました。
- 高卒程度の試験を受ける
- 大卒程度の試験を受ける
- 社会人採用枠の試験を受ける
これらの試験区分はありますが、学歴や職歴は求められません。年齢条件さえ満たしていれば誰でもチャンスはあります。
また、最近では土木公務員の人手不足が深刻であるため、どこの自治体も追加募集を行うなど、なんとかして人手を確保しようとしています。
そのため、試験の難易度も下げざるを得ない状態ですので、土木公務員には比較的なりやすい職業だと私は考えています。
公務員になりたいと考えている方は、ぜひ土木公務員も候補の一つにしていただければと思います。
というわけで今回は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました!
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