こんにちは!まーくんです!
土木公務員を目指す学生や土木系民間企業から土木公務員への転職を目指す方へ
「土木公務員ってきついのかな?」「土木系の民間企業とどっちがきついのかな?」「どっちがきついのか教えてくださいな。」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私は、土木公務員(県庁)歴6年です。
土木公務員として年間約40件程度の工事や委託業務を担当してきました。
土木公務員を目指す方にとって、仕事がきついかどうかは、わりと重視するポイントではないでしょうか?
私は土木系の学生でしたが、残業したり、休日出勤するのが嫌だったので、なんとなく楽そうだった土木公務員を選びました。
そんな甘い考えの私が約6年間、土木公務員として仕事をしてきた経験から「土木公務員はきついのか?」について解説していきます。また、土木系民間企業とどっちが良いのか迷っている方にも、民間企業のきつさについて解説していこうと思います。
それでは、いきましょう!
土木公務員はきついのか?
結論から言うと、きついです。
土木公務員がきついとされる理由は下記のとおりです。
- 災害発生時が地獄
- 書類仕事ばかり
- 希望した部署に行けない
- 苦情対応が想像以上に多い
- 土木系民間企業よりも給与が少ない
一つづつ解説していきます。
災害発生時が地獄
私たち土木公務員は地震、津波、台風、大雨、豪雪など自然の力によるものから、人命や公共施設を保護しなければなりません。
そのため、災害が予測される時(気象警報が発令された時など)は事務所に待機し、被害情報を収集する業務に追われます。
こういった業務を「災害待機」と呼びますが、これは夜中でも休日でも呼び出されることになります。
また、実際に災害が発生した場合はさらに忙しくなります。
例)大雨で道路が流出し、集落が孤立した。
→ 道路を早期に復旧しなければならない
一度災害が起これば、本当に休む暇もなく、地域住民のために働く必要があります。
災害復旧は多くの人のために役立つ素晴らしい仕事ではありますが、当事者は正直地獄です。
それなりの覚悟はしておきましょう。
書類仕事ばかり
土木公務員のメインの仕事といっても過言ではないのが、書類仕事です。
公共工事や委託業務を進めていくためには、各段階で資料を作成したり、確認したりする作業があります。具体的には以下のとおりです。
- 予算要望のための資料作成
- 工事や委託業務発注のための書類作成
- 工事書類の確認作業
- 上司や地元に説明するための資料作成
- 他機関から依頼がある調査資料作成
こういった、土木技術とは直接関わりがない書類仕事が山積みです。
ですので、土木の専門知識が求められる場面が少なく、書類をどれだけ効率的に作成できるかや、書類確認のポイントを知っているかが求められます。
苦情対応が想像以上に多い
土木公務員は、公共施設(道路、河川、港湾、上下水道、公園など)を作って終わりではなく、その後の維持管理もしなければなりません。
公共施設の利用者からの目に常にさらされているため、何か不満なことや施設の不備があればすぐに苦情が来ます。
もちろん苦情の中には、的を得ており、施設管理者にとって有益な情報提供である場合もあります。
例えば、道路の植栽帯から草が繁茂しており、見通しが悪く、危険なため、草を刈ってほしいという要望などです。
しかし、一部の苦情の中にはどうにも解決しようのない要望があったり、ただただ話がしたいだけの場合であったり、怒鳴り散らされたりと対応に困るものもあります。
こういった苦情対応で一日中時間が取られて、元々やる予定だった書類作成などの業務に遅れが出てしまうことが多々あります。
土木系民間企業よりも給与が少ない
土木公務員がいくらきついからといって、あまり高い給与をもらうわけにはいきません。
それは、公務員の給与の源泉が税金であることと、だいたい民間企業全体の平均値ぐらいと言われているためです。
さらに、土木系民間企業の給与が平均よりも高いため、必然的に公務員の方が給与が低くなってしまいます。
実際、土木系の民間企業に就職した大学の同級生の話によると、土木公務員である私の年収+100万近く差があるようでした。
たくさん稼ぎたいという人にとっては、土木系民間企業の方が良いと思います。
土木系民間企業はきついのか?
こちらも結論から言うと、土木系民間企業もきついです。ただし、土木公務員のきつさとは種類が違うとは思います。
土木業界に言えることですが、全体的に人手不足のため、忙しいのは公務員でも民間企業でも変わりません。
災害時を除けば、公務員よりも土木系民間企業の方が残業は多いため、きついと思います。
しかし、民間企業であれば労働基準法が適用されるため、残業時間は月に45時間、年間360時間までと上限が定めらています。※公務員は労働基準法が適用されません。
また、公共工事では最近、週休2日制度を導入する動きやICT施工などのDX化が活発化していますので、昔と比べるとかなり働きやすくなっているようです。
まとめ 土木系職種の最適ルート(案)
私が思う、土木系職種の最適ルート(案)は以下のとおりです。
20〜30代前半:ゼネコンや設計コンサルタントで馬車馬のように働き、お金を稼ぎつつ、技術力、専門性を磨く。
30代後半〜:社会人採用枠で土木公務員に転職し、お金よりも時間を得る。もしくは、若い頃に築いた経済力や専門性を生かして起業する。
土木公務員の新卒採用枠はどこの自治体も、高くて2〜3倍の競争倍率です。私が務めている県庁では定員割れの年もあるぐらい人気がありません。
また、最近では社会人採用枠が増えてきているため、民間→公務員への転職難易度も低くなってきています。
つまり、貴重な新卒カードを公務員という選択肢に使うには非常にもったいないのです。
どうしても公務員になりたいのであれば、一回民間企業に就職してみてから考えることを私はおすすめします。
それは、私が新卒で公務員という選択肢を選んだため、いろんな可能性が小さくなってしまったことを社会人になってから気づいたからです。
というわけで、今回は以上になります。
別記事で「公務員の苦悩」を紹介していますので、ぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです。
また、土木公務員がきつすぎて辞めたいと思っている人は、とりあえず転職エージェントとかに登録しておくのもありです。
詳しくは「公務員から民間企業への転職に強い転職サイト・転職エージェント3選【行動すれば簡単】」の記事に書いていますので、よかったら参考にしてみてください。
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